ヒアルロン酸比較トップページ > ヒアルロン酸と美肌の科学「美肌を評価する」

今、巷で評判の健康食品が「ヒアルロン酸」ですね。「ヒアルロン酸」には1gで何と6リットルもの保湿・保水能力があり、お肌の潤いを維持するほか、関節のクッション材となって関節炎・関節痛を和らげる効果があるといわれています。このサイトでは、これからヒアルロン酸の購入を検討されている方に、ヒアルロン酸選びのポイントと、最新のランキングをご提供しております。参考になさってください。
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ヒアルロン酸と美肌の科学

「美肌を評価する」

ヒアルロン酸は人間の体内にある成分ですが、驚くべきなのはその高い保水能力で、ヒアルロン酸1グラムで6リットルもの水と結びつく機能を持っています。そのため体内では、肌にあれば肌と弾力を維持し、関節にあれば潤滑油+クッションとして、曲げ伸ばしをスムーズにさせる働きをしています。

そうした機能性が注目され、美容や健康目的で多用されているわけですね。

このコラムでは、そのヒアルロン酸の働きの中でも「美肌効果」に着目して、ヒアルロン酸と美肌の関係を科学的見地から解説していきたいと思います。

さて、店頭で肌測定が行われていますが、一体何を測っているのでしようか?

まず、顔面写真を撮ってその写真をもとに画像解析します。シミなどの場合は各画素における色のデータからシミの部分を抽出し解析します。

私たちは可視光で見ているので通常は可視光で観察しますが、目には見えない紫外線領域や赤外線領域の光で肌を観察すると肌のさまざまな状態が分かります。

紫外線カメラと拡散照明装置を使うと潜在的なシミである「隠れジミ」を撮影することができます。

また、近赤外カメラと拡散照明装置を組み合わせて肌のヒアルロン酸なども含めた「うるおい」をイメージングすることができます。

これは近赤外領域による水の吸収を利用したもので「うるおい」がどの程度持続するかなどの評価に使います。

遠赤外カメラでは温度の分布、いわゆるサーモグラフが得られます。入浴やマッサージの効果とその持続性などが評価できます。光の波長を変えるだけでいろいろな情報が得られるものですね。

また、ビデオマイクロスコープで肌表面を50倍程度に拡大し、皮溝と皮丘からなるキメを観察します。

保湿能の高い皮膚の表面は皮丘がふっくらとしていてキメが整然と整っています。

荒れた肌では肌表面に粉がふいたような白い鱗屑がみられ、皮溝・皮丘の菱形のパターンが明確でなくなります。

表面を拡大して鱗屑の大きさや付着する面積を測定することで肌状態を評価します。

キメ以外にシワの深さ、長さ、数や毛穴の数や大きさなど肌の凹凸を評価します。

共焦点顕微鏡は対物レンズの焦点面からの光のみが共焦点ピンホールを通過するので、ピントの合った深さ方向の画像が得られます。

このため、肌の上からりアルタイムで肌内部の水平断面像が撮影でき、ケラチノサイトやメラニン、ヒアルロン酸などの状態を直接観察することができます。

また、それらのデータから皮膚の内部構造を立体的に表示できます。

肌の透明感の測定にも光を使います。光はあらゆる方向に振動して進みますが、ある一定の振動だけを持つ光を偏光といい、この偏光を用います。
偏光を肌に当てると肌表面で反射される光は振動方向が変わりませんが、肌内部に入って散乱し肌から出てくる光はその振動方向が変化しています。

この光の振動方向を偏光フィルターで分けて表面で反射する光と内部まで入って散乱する光の割合を出します。

にごりのない肌は表皮層での散乱が少なく光が真皮まで到達して戻ってくる光が多く、にごりのある肌は表皮層で光が散乱し表面に戻ってくる光が不均一になり、真皮まで届いて戻ってくる光も少ないことがわかりました。

人間の目はある意味で皮膚の中まで見通しているのです。

また、歯型を取るための樹脂を肌に付着させてレプリカを取り、転写された皮膚表面を解析することもなされています。レプリカ法では斜め一方向(伏角20〜30度)から光を照射し、シワによってできた影を解析します。

レプリカの解析にはレーザー光も使われて3次元計測が行われています。この方法ではより高精度で深さ方向の測定ができます。

肌表面の角層では、深層から水分が供給され、外気に接する表面に近くなる程含まれる水分が少なくなります。肌表面でも水を保持する力のある肌はしっとり柔らかく滑らかです。

角層の水分量の測定は通電性を利用して伝導度や電気容量を測定する方法と、水分子を直接測定する方法があります。

伝導度を測定する方法は3.5メガヘルツの高周波電流を通電し、伝導度を測定します。

電気容量を測定する方法は、平均1メガヘルツの周波数の電流を通電し電気容量を測定するものです。

伝導度は表面に近い皮膚の水分量を反映し、電気容量はより深部に通電して角層ならびに表皮の水分量を測定します。このため比較的乾燥した皮膚の測定に向くといわれています。

また、肌からの水分蒸散量測定も肌状態を知る上で大切です。経表皮水分喪失量は肌から蒸発した水分量を電極を使って調べます。

これは肌の表面から1センチまでは蒸発した水分量に比例した濃度勾配があることを利用した測定方法で、肌表面からの距離が異なる2つの電極が付いたプローブを肌に当て、それぞれの電極の電気抵抗値から水分の濃度勾配を計算して蒸発した水分量を測定する方法です。

蒸発した水分量が多いほど、「内から外へのバリア」が損なわれていることを示しヒアルロン酸などの皮膚バリア機能が低下していると評価します。

肌の中の水分子を直接測定する方法として赤外分光法(近赤外も含む)、磁気共鳴断層撮影法、共焦点レーザーラマン顕微鏡などがあります。

粘着テープなどから採取した角層のヒアルロン酸、遊離アミノ酸、乳酸、尿素などのNMFやセラミド、さらには炎症性サイトカインなどの測定も行われています。

角層の硬さ・柔らかさは水分量と関係していることから皮膚の粘弾性も測定します。

これらのキメ、シワ、毛穴、シミ、肌の色、弾性などのパラメーターを複数使って回帰式から肌年齢を算出することもできます。

参考にしてみてください。

なお高い保水能力により、肌を基礎から美しくしてくれるヒアルロン酸ですが、幼少期をピークにして徐々に減少していってしまいます。美肌や美容に意識が高い人が積極的にヒアルロン酸を補充しようとするのにはこうした背景があります。

ヒアルロン酸に興味をもたれた方はこちらのヒアルロン酸比較も参考になさってください。

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